前から見ようとおもっていた「象の背中」ですが、いよいよ上映期間が終わりそうだということで、見てきました。
目の方も、目薬をさしながらですが、もう上映期間が終わってしまうので、がんばって(?)見てきました(^_^;)
役所広司さん、今井美樹さんはじめ、俳優さんたちの演技は良かったのですが、正直、「どうして、こういった感じの映画に仕上がってしまったのだろう・・・」という気持ちは終始ありました。
海などの「美しい映像」を見に来たわけではなかったし、もっと深遠なテーマであるかと思ったのですが、それがなかなか伝わってこない。大事な部分の説明不足というか、はしょっているという感じがありました。
さらに、細かく言えば、コデインやモルヒネなどの「オピオイド」も、登場するのですが、モルヒネの時間に愛人がホスピスまでやってきて(「ネタバレですが・・」)、それっきり「あれっ、モルヒネは飲まなくても大丈夫なの」というシーンや、モルヒネのワンプッシュ式の注射を、起きあがってまでして、強く拒むシーンなどもありました。
私は、自分の家族を癌で亡くしていたり、自分自身もオピオイドを麻酔科(ペインクリニック)にかかっていたときに使っていたこともあってか、「本当に、鎮痛剤を拒否できる程度の痛みなの?」という、突っ込みを入れたくなってしまいました(>_<)
そもそも、モルヒネの「レスキュー」使用以外(レギュラー)でも、ここのホスピスでは、自己管理で服用なのだろうか・・・・ということも、気になりました。
また、どれほどの量のモルヒネを使っている設定なのかわかりませんが、役所さんが「モルヒネを使うと頭がぼ~っとする」というような話をして、服用する時間がきても、妻からモルヒネをもらうのを嫌がるのですが、モルヒネを使っている患者さん全員がそういった副作用がでるわけではないですから、誤解を生じかねません。
そして、こういった薬を拒む患者さんには、医師や薬剤師さんが、どういった副作用がつらいのか、きちんと問診して、改善策を説明するとか、使用量を調整するとか、定番の便秘止めなど以外にも、さらに副作用止めを考慮するなどが必要なのに、「奥さんにそんなこと言われても、奥さんも困るよなぁ・・」などと思ってしまいました。(←「映画」なのに、やたら真剣ですみません)
やはり、もう少し医学的なシーンや医学的な用語、説明などをいれないと、リアリティーに欠けますね。いくら医学映画ではなくても、最低限の医学的な裏付けや、説明シーンはほしかったです。
それと・・・末期の肺ガンになっても(末期だから?)タバコをやめず、いろいろな場面で彼はタバコを吸います。息を引き取るときも、「家族が火をつけてくれたタバコを吸っている時」というのも、どうも気になりました。
また、個人的には、あの愛人は、不要だと思いました。もし、映画では純粋な家族愛を中心にしながら、真面目な夫が自分の人生を整理していくというテーマでいくのであれば、あの愛人は、必然性を感じませんし、奥さんから見ると、不愉快きわまりない存在のはずです。物語の質を下げていると思いますし、テーマが曖昧になってしまうと思いました。
広い映画館でしたが、お客さんはポツポツ・・・・。
正直言って、「見てみたら残念だった映画」になってしまった感じです(>_<)。
ただ、役所さんのセリフに共感する言葉もいくつかありました。
その言葉は、もしかしたら、人生の参考になるかもしれないと思いました。
↑「ケミストリー」の主題歌です。良い曲ですよ。
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